サプリメント

免疫を支えるビタミンDのその他の重要な機能
サプリメント · 2021/12/13
1)ビタミンDはTh1細胞の産生を減らす。それにより、炎症性サイトカインの産生を減らし炎症の進行を抑制する。(Palmer M.T., J. Biol Chem. 2011))*Th1細胞はヘルパーT細胞の亜型 2)ビタミンDは制御性T細胞の分化を促進させる。それにより、サイトカインストームの重症度を軽減する。(Jeffery L.E., J. Immunol. 2009) 3)ビタミンDはマクロファージや肺上皮細胞に抗微生物性ペプチド・カテリシジン(LL-37)を産生させる。それにより、呼吸器官に侵入するウイルスのエンベロープを破壊し宿主細胞の生存能力を高める。(Barlow P.G., Future Microbiol. 201) 4)ビタミンDとその代謝産物は内皮機能と血管の透過性を調節する。(Kim D.-H., Nutrients. 2020) 5)ビタミンDは重症COVID-19患者の凝固系異常を軽減する。(Sengupta T., Mol. Cell Biochem. 2021)

ビタミンDとレニン・アンジオテンシン系の相互関係(2)
サプリメント · 2021/12/13
ビタミンD3の活性代謝物質であるカルシトリオールは、レニンの発現とそれによるアンジオテンシンII合成を抑制することとACE2発現を刺激してアンジオテンシンIIからアンジオテンシン(1-7)への変換を促進することにより、この影響を最小化する。(Pouya F.D., Int. J. Infect. 2021)このように、不十分なビタミンD血中レベルは重症SARS-COV-2感染症へと発展させる。 さらに、アンジオテンシンIIレベルの増加は1αヒドロキシラーゼ酵素を減少させ、カルシトリオールの合成を抑制するため、ビタミンD欠乏による負の影響を増悪させる。( de Borst M.H., J. Am. Soc. Nephrol. 2011)

ビタミンDとレニン・アンジオテンシン系の相互関係
サプリメント · 2021/12/13
レニン・アンジオテンシン系(RAS)は血圧を調節するために血液量と体血管抵抗を調整する重要な働きをする。アンジオテンシンIIとアンジオテンシン(1-7)はRASを正しく機能させるために非常に重要な因子である。(Simko F., Int. J. Mol. Sci. 2021) アンジオテンシン返還酵素2(ACE2)はアンジオテンシンIIをアンジオテンシン(1-7)に変換する働きがある。アンジオテンシンIIは主に血管収縮に働くが、拮抗するアンジオテンシン(1-7)がないと炎症、繊維化、酸化ストレスを引き起こす。ACE2はSARS-CoV-2の主な受容体であり、SARS-CoV-2はACE2の活性を低下させ、アンジオテンシンIIレベルを増加させ、アンジオテンシン(1-7)レベルを低下させる。この影響はSARS-CoV-2由来の急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を最終的に引き起こす。(Imai Y., Cell Mol. Life Sci. 2007)

ビタミンD3の代謝経路
サプリメント · 2021/12/13
7-デヒドロコレステロールは紫外線により皮膚でビタミンD3(コレカルシフェロール)となる。ビタミンD3は2つのヒドロキシル化(水酸基 -OH の導入)を経て活性化される。まず、ビタミンD3は肝臓で、25-ヒドロキシラーゼにより25(OH)D3(カルシジオール)となり、脂肪組織に貯蔵される。次に、腎臓、免疫細胞、肺上皮細胞や他の器官で1αヒドロキシラーゼにより活性型ステロイドホルモンである1,25(OH)2D3(カルシトリオール)となり、カルシウム代謝を調節するとともに自然免疫系と獲得免疫系を調節する。 ちなみに、ビタミンD3サプリはコレカルシフェロールであり、骨粗鬆症で整形外科医が処方するエディロールやアルファロールなどはカルシトリオールである。

Mgと免疫(2)
サプリメント · 2021/07/29
重症で慢性的なEBV感染症や腫瘍を引き起こすXMENはMgチャンネルであるMAGT1の遺伝的欠損による疾患で、Mgが免疫でセカンドメッセンジャーとして重要な役割を果たしていることを初めて示した。(Li F.-Y., Nat. Cell Biol. 2011)また、MgはHBV感染症から肝細胞癌HCCへの発展の抑制にも重要な役割を果たす。(Liu Y., Oncotarget. 2016) およそアメリカ成人の半分はMgの1日に推奨摂取量を摂っておらず、潜在的なMg欠乏がある。他のMg欠乏の要因には、酒、肥満・メタボリック症候群・糖尿病、慢性疾患(腎臓病、胃腸疾患など)、薬(利尿剤、インスリン、PPIなど)、運動、ストレス、VD欠乏、老化などがある。潜在的なMg欠乏は一般的であり、Mg欠乏は免疫機能を損なう。(DiNicolantonio JJ, Open Heart. 2018)

マグネシウム(Mg)と免疫
サプリメント · 2021/07/29
Mgは600以上の生物学的プロセスの不可欠な補因子である。(Caspi R., Nucleic Acids Res. 2011)Mgは酸化的リン酸化、エネルギー産生、タンパク質合成、糖分解、核酸合成に必要である。(Saris N.-E.L., Clin. Chim. Acta. 2000)Mgイオンは他のイオンの細胞膜輸送で欠かせず、神経興奮、筋肉収縮、心拍リズムを調節する。(Barbagallo M., Encycl. Metalloproteins. 2013) 血清でMgは3つの形で存在し、タンパク質と結合(25%がアルブミン、8%がグロブリン)、キレート錯体(12%)、イオン(55%)として存在する。(Saris N.-E.L., Clin. Chim. Acta. 2000) Mgは免疫と強く関連する。免疫調節性ホルモンであるビタミンDの活性化、炎症反応の抑制、酸化ストレスの低下、T細胞毒性の調節、血管内皮機能の維持、凝固・血栓の抑制などの免疫反応に関与する。(Dominguez LJ, Nutrients. 2021)

サプリメント · 2020/11/20
水素は害がなく、ほとんど全ての病気に有効です。特に、心筋梗塞、脳梗塞、パーキンソン病、アルツハイマー病、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、糖尿病、脂質異常症、がんの放射線や化学療法などに効果があります。水素水の飲用は、これからの医療を根底から変える可能性を秘めています。 太田先生の話では、来年の1月頃から、250mlで100円の飽和水素水が発売されるそうです。健康のために、誰もが手軽に水素水を飲用する時代は、そう遠くはないかもしれません。 詳しくはフェイスブック特集記事「水素について」をご覧ください。

サプリメント · 2020/11/20
「水素水は健康に良い」という話を聞いて、本当だと思いますか?実は、れっきとした科学に裏打ちされた真実なのです。 2007年、太田成男(しげお)先生は、それまで細胞内で何も機能しないと考えられていた水素分子が、細胞中のヒドロキシルラジカルのような酸化力が強い活性酸素を消去して、細胞の防御能を高めることを示し、世界中を驚愕させました。 以来,数多くの動物実験により、水素の驚異的な治療効果や予防効果が次々と明らかとなり、現在、臨床試験もいくつか実施されています。 水素は組織や細胞の中に迅速に拡散し、酸化還元反応系を乱すこともなく、活性酸素種によるシグナル伝達を阻害することもしません。さらに、水素は遺伝子の発現を制御することにより、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗アポトーシス作用を示し、さらに、エネルギー代謝を活性化させます。

サプリメント · 2020/07/23
2020年7月現在、世界でおよそ1500万人が新型コロナウイルスに感染し、60万人が死亡する事態へと発展しております。ビタミンD欠乏が新型コロナウイルス感染症のリスクを高めることは間違いありません。老人に限らず全ての人が、日光浴をするか、それができないなら、安価なビタミンD3サプリを摂取して、ビタミンD欠乏を一刻も早く是正することが望ましいと思われます。 詳しくはFBノート「ビタミンDと新型コロナ感染症」をご覧ください。

サプリメント · 2020/07/23
現代社会では、外で生活する時間が減り、世界中でビタミンD欠乏状態が一般化しています。以前より、インフルエンザなどの季節性ウイルス感染症の流行は、ビタミンD欠乏との関連が示されていました。新型コロナウイルス感染症でも、重症例や死亡例ではビタミンD欠乏例が大半を占め、軽症例ではビタミンD正常例がほとんどであることが分かりました。 ビタミンDは、1)肺の上皮細胞を強化し、肺への免疫細胞の侵入を予防し、2)免疫系の調節により、炎症性サイトカインを減らし、3)カテリシジンの様な抗微生物ペプチドにより、ウイルスを不活化することにより、呼吸器感染症のリスクを減らします。 また、ビタミンDはアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)の発現を増やし、レニンの分泌を抑制することにより、アンジオテンシンIIによる炎症誘発活性を減らし、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)などの重症化を防ぎます。 急性ウイルス性感染症の予防のためには40ng/ml以上のビタミンDが必要ですが、このレベルに達している人はごくわずかしか居りません。

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