院長挨拶


開業した当初、患者もまばらですることがなく、手当たり次第に本を読みました。その中に江部康二先生の糖質制限の本がありました。「炭水化物、蛋白質、脂肪の中で血糖を上げるのは炭水化物のみ。こんな当たり前なことすら知らない医者がいる。」この書き出しを読んで、思わず赤面したことを今もはっきりと覚えています。自分が正にその一人でした。

 

それは同時に、開業するまでの循環器専門医としての24年もの間、糖尿病に限らず、何かにつけ、ガイドラインというものを疑うことなく実践していたことに気付いた瞬間でもありました。以来、病気の根本原因を自ら考えて治療する機能性医学の習得のための第二の臨床人生が始まりました。海外文献を読み漁っているうちに、代謝異常の改善こそ慢性疾患の治療の中心になることを確信し、中でも、インスリン抵抗性が鍵であると考える様になりました。


食べ物を見直し、足りない栄養素を補充して、ライフスタイルと生活環境を修正し、できるだけ少ない薬で治療する。全ての慢性疾患の治療において、1.食事療法(低糖質・高脂肪・中蛋白質)と間欠的断食、2.マイクロバイオームの健全化、3.ミトコンドリア機能の活性化、の3点の改善が重要であると考えております。肥満や糖尿病に対しての糖質制限治療の枠を超えて、一歩先の栄養ケトーシスによって、多くの慢性疾患(脂質異常症、非アルコール性脂肪性肝疾患、心疾患、神経変性疾患、癌、過敏性腸症候群、自己免疫疾患、精神疾患など)の治療や運動能力の向上の役に立ちたいと夢見ています。


開業医になって本当に大事なことに気付くことができました。これからは、決してガイドラインに流されることなく、常に自分の考えを持って患者に治療に当たりたいと考えています。

院長略歴


1988年 北海道大学医学卒業

                北大循環器内科入局
      市立札幌病院救急医療部
      旭川市立病院循環器内科
      函館市立病院循環器内科
      新札幌循環器病院 などを歴任
      むらもと循環器内科(2012.9)
 学会     
日本内科学会(日本内科学会認定医)
日本循環器学会(日本循環器学会専門医)
医学博士号
「Cytosolic localization of beta 3-subunit of Heterotrimeric
GTP binding protein in rat Hearts.」 
Biochem Biophys Res Commun 1995 jan 17;206(2) 799-804