Mgは600以上の生物学的プロセスの不可欠な補因子である。(Caspi R., Nucleic Acids Res. 2011)Mgは酸化的リン酸化、エネルギー産生、タンパク質合成、糖分解、核酸合成に必要である。(Saris N.-E.L., Clin. Chim. Acta. 2000)Mgイオンは他のイオンの細胞膜輸送で欠かせず、神経興奮、筋肉収縮、心拍リズムを調節する。(Barbagallo M., Encycl. Metalloproteins. 2013)
血清でMgは3つの形で存在し、タンパク質と結合(25%がアルブミン、8%がグロブリン)、キレート錯体(12%)、イオン(55%)として存在する。(Saris N.-E.L., Clin. Chim. Acta. 2000)
Mgは免疫と強く関連する。免疫調節性ホルモンであるビタミンDの活性化、炎症反応の抑制、酸化ストレスの低下、T細胞毒性の調節、血管内皮機能の維持、凝固・血栓の抑制などの免疫反応に関与する。(Dominguez LJ, Nutrients. 2021)