ブテイコ呼吸法のすすめ(4)
一般 · 2022/09/23
2020年のコクランレビューにおいて、「ブテイコ呼吸法とヨガを含めた呼吸療法は、生活の質を高めて、過換気症状や肺の機能を改善する可能性がある」ことが認められました。何の害もなく、いつでもどこでも実践可能であるなら、ブテイコ呼吸法を試してみる価値は十分にあると思います。呼吸器疾患や心血管疾患だけでなく、糖尿病、肥満などの代謝性疾患にも有効性が報告されています。肥満やメタボリック症候群の方は、まず鼻呼吸から始めてみることをおすすめします。

ブテイコ呼吸法のすすめ(3)
一般 · 2022/09/23
少量呼吸法:呼吸回数と呼吸量を持続的に減らし、わずかに息苦しさを感じるまで自主的に呼吸量を減らし慣らす練習をします。軽い息止め(CP)と最大息止め(MP)を計測して、呼吸法上達の目安とします。CPでは、穏やかな呼気の後に息止めを始め、最初の呼吸欲求が起きるまで、または無意識の動きが起きるまで続けます。MPでは、穏やかな呼気の後に息止めを始め、可能な限り長く続けます。多くの人でMPはCPのおよそ倍になります。練習継続により、楽に息止めが出来る様になり、呼吸器症状が改善します。 リラクセーション:腹筋の緊張を高めて肩と胸の筋肉を緩めることを組み合わせて呼吸量を減らします。呼吸筋をリラックスさせることで、横隔膜の機能を改善します。喘息発作時の過呼吸をコントロールすることで負のスパイラルを予防します。 ブテイコ呼吸法の練習により、脳の呼吸中枢をリセットし、二酸化炭素に対する感度を鈍らせることで、CPは徐々に延長される様になります。 CPを40-60秒まで(MPを80-120秒)伸ばすことを目指します。

ブテイコ呼吸法のすすめ(2)
一般 · 2022/09/23
しかし、ブテイコ呼吸法の明確な呼吸指導は喘息患者に呼吸をコントロールする感覚を与えて、運動や喘息発作において起きる息苦しさに対する不安を軽減し、前向きな反応を引き起こす様にします。また、鼻呼吸により多くの一酸化窒素(NO)を副鼻腔で形成することで、気管支と末梢血管を拡張して組織の酸素利用効率を改善します。また、ブテイコ呼吸法は腹筋の緊張を高めて、肩と胸の呼吸筋を緩めることを教えて、横隔膜の機能を改善します。肺の過膨張を軽減して呼吸困難症状を有意に減らします。最後に、延長した息止めを繰り返し練習することで、身体の内因性抗酸化物質の産生を増やし、無酸素性作業閾値を上げ、高所や低酸素トレーニングに似た効果を生むことが判っています。 ブテイコ呼吸法の実際 ブテイコ呼吸法は次の三つからなります。鼻呼吸:寝ている時も起きている時も常に鼻呼吸を原則とします。空気抵抗の少ない口呼吸は過換 気の原因となりやすいからです。加温・加湿・除菌された空気の出入りは気道を保護するとともに、菌された空気の出入りは気道を保護するとともに、NOの分泌を高めて気管支を拡張させ、組織の酸素化を改善します。口テープのすすめ

ブテイコ呼吸法のすすめ
一般 · 2022/09/23
ロシア(当時ソ連)のブテイコ医師は、隠れた慢性的な過換気が心身を不調にする主な原因であり、世界中に蔓延していると考えました。ブテイコ呼吸法は「過換気と低炭酸ガス血症が多くの病態を悪化させる」とする病気の二酸化炭素仮説を根底とするもので、その呼吸法の主な目的は血中二酸化炭素レベルを上げることです。 1960年代の初期の仕事は、循環器系と呼吸器系の疾患の治療に呼吸訓練を利用したものでしたが、ブテイコ・クリニックで働いた医師たちにより、その対象は糖尿病、精神的疾患、免疫疾患、代謝疾患に拡大され、1990年代には、オーストラリア、ヨーロッパ、アメリカへと急速に広まりました。 低炭酸ガス血症は直接的に、または引き続き生じる重炭酸塩の低下、pH障害、組織酸素レベルの低下を通して、多くの身体システムに影響することが知られています。しかし、ブテイコ呼吸法の喘息治療への有効性を調べた臨床研究で、肺機能や喘息発作の悪化を伴うことなく治療薬が減らすことを示したのですが、客観的な肺機能の変化を示すことが出来なかったため、科学社会はブテイコ呼吸法に対して懐疑的です。

じゃがいもダイエット(3)
一般 · 2022/07/29
でんぷんはアミロースとアミロペクチンが水素結合により隙間なく規則正しく並んだミセル構造をしています。加水・加熱すると、ミセル構造が壊れて水分子が入り込み、ふっくらと柔らかく消化酵素が働きやすい状態となります(糊化)。しかし、糊化したデンプンを冷やすと、再びミセル構造を形成します(老化)。つまり炊き上げたご飯やジャガイモを冷蔵庫で冷やすとRSが増加するのです。一般的に水分量が30-60%、温度が2-10℃で最も老化速度が速くなります。再加熱の場合でも、70℃を超えなければRSは残る様です。 最近、白米の重さの3%分のココナッツオイルまたはバターを入れて米を炊き、冷蔵庫に12時間置くことで、RSが増加し、カロリーが50%減ることが報告されています。 じゃがいもはナス、トマト、ピーマン、唐辛子などと同じナス科の植物で、糖アルカロイドと呼ばれる天然の農薬(毒)が含まれています。じゃがいもにはソラニンが含まれ、調理する際には芽の部分や皮が緑色になっている部分をしっかり取り除く必要があります。ソラニンは腹痛や吐き気等の症状を引き起こすことがあり、加熱調理してもなかなか分解されないので注意が必要です

じゃがいもダイエット(2)
一般 · 2022/07/29
腸内細菌叢による短鎖脂肪酸の産生障害は肥満やメタボリック症候群の原因となります。短鎖脂肪酸の中でも酪酸は特に重要であり、ヒトと腸内細菌叢のクロストークの主な伝達物質として働き、腸管免疫能を改善し、炎症を抑え、インスリン抵抗性を改善し、食欲を抑制し、肥満を改善します。酪酸産生の増加は、肥満やその関連代謝疾患の予防のための重要な戦略となります。 じゃがいもはご飯や食パンと比較して、カロリーが低く、糖質量が少ない上に、RSが極めて多い特徴があります。さらに、ビタミンCやカリウムが豊富です。主食としてご飯や食パンの代わりにじゃがいもを食べることで、カロリー制限と糖質制限をするだけでなく、プレバイオティクスの補給により腸内細菌叢の健全化を推進します。じゃがいもは食べ応えがあり、腹持ちもよく、食べ過ぎが心配な方にもおすすめです。

じゃがいもダイエット
一般 · 2022/07/29
従来、摂取したでんぷんは小腸で完全に消化されるものと考えられてきましたが、でんぷんの一部は消化されずに大腸に運ばれることが明らかになり、それらは難消化性でんぷん(レジスタントスターチ(RS))と命名されました。突然死したヒトの大腸内容物を分析した試験で、最も大量に存在した炭水化物は、予想に反して、食物繊維ではなくRSであることが判明しました。 ヒトの大腸には約1000種類、100兆個にも及ぶ腸内細菌が生息しており、腸内細菌叢の乱れは様々な疾病の原因となることが明らかにされています。腸内細菌叢の健全化のためには、生きた善玉菌であるプロバイオティクスを直接摂取する方法と今生息する善玉菌のエサになるプレバイオティクスを摂取する方法があります。食物繊維と同様にRSもプレバイオティクスとして働き、腸内細菌により発酵されて短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)となり、大腸粘膜の主要なエネルギー源となります。同じ難消化性成分(ルミナコイド)でも、食物繊維が非でんぷん性であるのに対し、RS はでんぷん性です。RS は現在のところ4タイプに分類されています。

がんとは何か?(2)
一般 · 2022/07/13
この先祖返り説は、歴史上の全てのがんの表現型が同じで、がんの特徴である成長・不死・移動・ワーバーグ効果を必ず備えることを説明する。 老化により弱体化した免疫系を強化することでがんと戦う免疫療法は、新しいがんの進化モデルに矛盾せず、とても有望である。免疫チェックポイント阻害薬やキメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T)の臨床応用が進んでいる。 がん治療における食事の主な役割はがんの成長を抑制することであり、特にインスリンが重要で、高インスリン血症状態である肥満や2型糖尿病を避けることが重要となる。 詳しくはFB特集記事「がんとは何か?」をご覧ください。

がんとは何か?
一般 · 2022/07/13
1971年、ニクソン大統領のがん撲滅宣言以来50年が経過するが、莫大な研究費用にもかかわらず、他疾患と比較してがんの生存率の改善は微々たるものである。 「がんはランダムで多数の遺伝子突然変異が重なることによる遺伝子異常による」とする体細胞突然変異説(SMT)ががん研究を支配してきたが、遺伝子標的治療により利益が得られたのはがん患者のわずか5%でしかない。一卵性双生児や移民の研究から明らかな様に、がんリスクにおける遺伝子の関与はせいぜい30%程度であり、70%は生活環境に依存する。SMTではこのエピジェネティクスを説明できない。 「がんは全ての多細胞生物の細胞内に存在する」とするポール・デイヴィス博士の発見は、がんの新しいパラダイムへの端緒となった。がん細胞と単細胞生物の行動様式は極めて似ており、生存と繁殖のための「競争」に基づく。多細胞生物の正常細胞が何らかの亜致死的で慢性的な損傷を受けると、多細胞生物に特有な行動様式である「協力」に関わる遺伝子が破壊され、内在する単細胞生物の遺伝子があらわになり、細胞は「競争」に基づく行動様式へ変わり、がん細胞となる。

NAD+の解決策(2)
一般 · 2022/04/19
細胞のエネルギーセンサーであるAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の増加はNAMPTを活性化し、細胞内のNAD+レベルを増加させます。NMNの補充は少量のNAMとNAMPTの活性化ほど役に立ちません。1日25-50mgx3程度のニコチンアミド(NAM)により多くの人が反応し、費用もNRやNMNの1/50程度で済みます。 AMPKを活性化してNAMPTを増加するには、運動、カロリー制限食(または絶食)、サーカディアンリズムの最適化があります。また、DNA傷害によるNAD+の消費を減らすために、電磁波(EMFs)や不要な医学的X線の被ばくを回避する必要があります。 詳しくは特集「NAD+アップデート」をご覧ください。

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