インスリン抵抗性 · 2020/01/25
2015年にRoy TaylorはPersonal Fat Threshold(PFT)という概念を発表した。人それぞれ遺伝的に皮下脂肪の許容量が決まっていて、それを超えると内臓周囲や肝臓や膵臓や筋肉に異所性脂肪が蓄積するようになり、インスリン抵抗性が増して糖尿病を発症するとするものである。日本人はアメリカ人に比べてPFTが低いため、痩せた2型糖尿病患者が多いのであろう。 インスリン抵抗性はミトコンドリアの生合成や機能低下と密接に関わる。そこに需要とマッチしない過剰な栄養燃料(糖と脂肪酸)が供給されると、ミトコンドリアは糖の酸化を優先し、脂肪酸の酸化を止める。脂肪酸は細胞質で中性脂肪に変換され脂肪組織に貯蔵される。また、ミトコンドリアにおける燃料の渋滞は活性酸素の産生を増加し、細胞を傷害するとともにインスリン抵抗性をさらに悪化させる。 つまり、問題は過剰な栄養燃料の摂取である。中でも高炭水化物高脂肪食が一番問題である。カロリー(特に炭水化物)を制限し、PFT以下まで脂肪量を減らすことが出来れば、難渋する痩せ形2型糖尿病も寛解する可能性がある。

脂質異常症 · 2020/01/06
糖質制限ダイエットを始めて、体重も減って血圧も下がり、体調はすこぶる良いにもかかわらずLDLコレステロールが跳ね上がり、頭を抱えている人は少なくありません。 しかし、それはリポプロテインによる脂肪エネルギーの分配の結果なのです。摂取脂肪量が多ければ、VLDLが減るのでLDLも減ります。摂取脂肪量が少なければVLDLが増えるのでLDLも増えます。つまり、エネルギー代謝調節が健全であるならば必然的にそうなるのです。 糖質制限ダイエットは同時に、HDLコレステロールを上げ中性脂肪を下げます。HDLコレステロールが高くてかつ中性脂肪が低いと、LDLコレステロール値に関わらず、心筋梗塞は減少することが分かっています。 LDLコレステロールがエネルギー代謝状態により簡単に変化するものであるなら、悪者と決めつける考えには無理があるのではないでしょうか? 詳しくはFBノート「LCHFダイエットでコレステロールが増加するメカニズム」と「問題はエネルギー代謝調節にある」をご覧ください。

一般 · 2019/12/25
「鼻先から尻尾」まで食べることは、バランスよく十分な栄養素を摂るための先祖の知恵でした。骨に含まれる栄養素を簡単に摂るのに最適なのがボーンブロスです。弱火でじっくりと煮込むことで、コラーゲン(ゼラチン)やミネラルを十分に摂取することができます。卵と肉だけでなく、ボーンブロスと肝臓(週100g程度)を加えたら、より安全に肉食ダイエットを続けることができます。さらに冷水魚や魚卵も食べたなら、DHAやEPAの不足の心配もなくなります。 詳しくはFBノート「高タンパク質食で腎臓病や癌にならないか?」をご覧ください。 #タンパク質 #癌 #肉食 #メチオニン #グリシン #ホモシステイン

一般 · 2019/12/25
卵や肉などの動物タンパク質の過剰摂取により癌が増え寿命が短くなると言われています。カロリー制限や総タンパク質量の制限により、インスリン様成長因子(IGF-1)が減り、癌が減り寿命が長くすることが判明しました。最近になり、メチオニンの制限でも同様な効果が得られることが分かり、さらに、グリシンの補充によりメチオニンのバランスを取ることでも同様の効果が得られることが分かりました。 狩猟採集民族であった先祖は動物の「鼻先から尻尾まで」残すところなく食べました。卵や肉だけだとメチオニンが過剰となり、ホモシステインが上昇し、心筋梗塞、認知症、癌、骨粗鬆症などの慢性疾患のリスクが増加してしまいます。コラーゲンが豊富な皮膚、骨、軟骨、腱などを食べることでグリシンの摂取量が増えて、メチオニン・グリシンバランスを取ることができます。また、葉酸、ビタミンB6、B12、コリンなどが豊富な臓器肉(特に肝臓)を食べることで、ホモシステインのリサイクルが進みます。

一般 · 2019/12/08
食事ガイドラインの食べ物は人類が適応してきた食べ物とは全く異なる。ガイドライン施行以来、肥満、糖尿病、心筋梗塞、癌、アルツハイマー病、パーキンソン病、骨粗鬆症などの慢性変性疾患が世界中に蔓延するようになった。解決策は、脂肪の豊富な肉食を中心に、炭水化物の摂取を極力減らし、自然で新鮮な食べ物を食べることに尽きるであろう。 人工的に食べ物を作ることができるのは人間だけであるが、それを食べる愚かな動物もまた人間だけである。 詳しくはFBノート「やっぱり人間は肉食である」をご覧ください。 #肉食 #carnivore #カーニボア

一般 · 2019/12/08
一つの種の全ての動物は同じ食べ物を食べる様にデザインされている。ウサギは草を食べ、ライオンはシマウマを食べる。ホモ・サピエンエンスである人間だって同様に、同じ食べ物を食べる様にデザインされているはずである。 野生の動物も原始的な狩猟採集民族も、お腹が空いた時に好きなだけ、デザインされた食べ物を食べる。そこに食事ガイドラインなど必要としない。 草食動物は繊維を発酵して得た短鎖脂肪酸を、肉食動物は動物食から得た脂肪を主なエネルギー源とする。つまり、哺乳類は全て高脂肪ダイエットなのである。 進化の過程で、人間は脂肪酸合成能力を捨てて、外部から脂肪を摂取する道を選択した。動物食の摂取により脳は著明に拡大し、他の大型類人猿と比較できないほど優れた知力を得た。人間は動物食が得られない場合は植物食を食べるが、基本的に植物食を必要としない。

インスリン抵抗性 · 2019/11/30
脳の発達と共に、人類のダイエットは植物食からエネルギー価の高い動物食へと変わり、腸管もそれに適応した。肉食ダイエットは人類の進化の歴史において主流であったと考えられ、一時的な流行ダイエットではない。 肉食ダイエットが私たちの健康を改善するとの報告は沢山あるが、もしも自己免疫疾患、肥満、糖尿病、精神疾患で苦悩しているなら試してみる価値がある。なぜなら、肉、塩、水のみのダイエットは究極の除外ダイエットであるからである。 詳しくはFBノート「肉食ダイエット(carnivore diet)」をご覧下さい。

インスリン抵抗性 · 2019/11/30
肉食ダイエットは植物食を一切摂らない、糖質ゼロのダイエットである。肉は全ての栄養素が含まれているだけでなく、植物食の様に私たちに有害な物質や抗栄養素が含まれていないので、生物学的利用率が高くとても合理的である。また、メニューや調理をあれこれ考える手間も省けて、とても簡単である。その安全性は、動物食しか摂らないイヌイットやマサイ族の存在により明らかである。肝臓などの臓器肉も摂取すれば栄養不足の心配はより少なくなる。 肉は少量ではあるがビタミンCを含む。糖質を制限するとビタミンCの必要量は減少するので、糖質ゼロの肉食ダイエットで壊血病になることはまずない。さらにケトジェニックな環境で尿酸やグルタチオンの生成が増加するため、身体の抗酸化能力は増強する。 植物食ゼロで繊維ゼロになっても問題は生じない。繊維がなくても腸管は短鎖脂肪酸(特に酪酸)を生成可能であるし、栄養ケトーシスではケトン(βヒドロキシブチレート)が血中に増え、酪酸と同等かそれ以上に機能する。意外かもしれないが、繊維を減らすと消化器症状(鼓腸、腹痛、便秘など)は全て改善する。

一般 · 2019/11/30
PPIにより胃酸が低下し腸内pHを上げて腸内細菌叢の多様性を失い、小腸内細菌増殖症や病原性細菌による感染症の原因となる。また、ビタミンB12、Cなどのビタミンや鉄、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収が困難になる。よって、骨粗鬆症になりやすくなる。また、血管内膜からのNOの産生を減らし心筋梗塞が増加する。リソゾーム機能の低下によりオートファジーが低下する。腎臓を傷害し慢性腎臓病の原因となる。脳神経細胞のシナプスでの神経伝達物質の取り込みが低下し、認知機能を低下させる。またアルツハイマー病に関わるアミロイドβを増加させる。 リバウンドが起きない様にPPIを漸減中止できれば、胃酸分泌が正常化することで腸内環境が改善する。一般的な知識とは逆に、実は、逆流性食道炎は胃酸分泌が非常に少ないのである。 低炭水化物パレオダイエット(穀物と豆はNG)に変えることで、炭水化物の消化不良が減り、腸管内細菌異常増殖が改善し、発酵によるガスの発生を減らし、腹圧が下がって逆流が起きなくなる。また、穀物や豆のレクチンは胃のマスト細胞を刺激しヒスタミンを分泌させ、壁細胞からの胃酸分泌を過多にする。

一般 · 2019/11/30
逆流性食道炎による胸焼けは胃酸過多が原因なので制酸剤を飲めば治るとされる。そのため、制酸剤の中でも最強であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)が湯水のように処方されている。症状の改善も素早く、医者も患者もハッピーで、PPI服用に疑問を抱くことは一切ないが、本当にそれでいいのだろうか? 逆流性食道炎は下部食道括約筋の機能障害による胃酸の逆流によるものであって、胃酸過多が直接の問題ではない。胃の内圧が高まる姿勢、肥満、腸管ガスを是正することで症状は改善する。 PPIは胃の壁細胞のプロトンポンプだけでなく、全身のプロトンポンプの機能を抑制する。短期的には副作用は少ないが、長期的には色々な問題を引き起こす。

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